おカニ日記

うまい文章を読んだらうまくないのになんか書きたくなる

澪とカシオレ

 

先日、来月で8年になる彼と前月祭(?)ということで珍しく飲みに出かけた。

 

来月で8年、もう数えきれない程「12日」が訪れているのに、私たちは未だに月の記念日を祝っている。自分でもなんてアホなカップルなんだと思う。多分他人だったら近寄りたくない。

 

 

 

とりあえずおめでたい私たちはお祝いすべく居酒屋に向かった。

 

私たちが高校生だった時の通学路にある小さなお店だ。

 

彼とは高校1年生の時から付き合っている。

 

ワインと釜焼きピザがウリなので居酒屋というよりは、バー?バル?バルってなんだ?多分バルという名前の方があってる、だけどなぜかカウンターに黒霧島が飾られている、ちょっとコンセプトがハチャメチャなお店である。

 

 

オシャレというにはもうちょい、、なお店なのだが、それでも高校生の頃はこの店にすごく憧れた。

部活で走り込みをしながら、外に出されているオシャレな感じのする黒板を見ては、大人になったらの妄想をしていた。

 

 

高校を卒業した時、おめでたい奴らなのでお祝いで2人でこのお店に来た。

高校3年間、一緒に帰りながら何度もこのお店の前を通り、何度もいつか一緒に行こうねと話した。

ワインがウリなのは黒板を熟読していたので知っていたけれど、どうしてもピザが食べてみたかったしこの店に入ってみたかった。

とても背伸びをしたデートになったため、その時は「コンセプト案外ハチャメチャだな」などとは全く思わなかった。

「すげ〜〜自分たちすげ〜〜めっちゃオシャレなお店にいる〜〜〜」という事しか考えていなかった。

 

 

 

その背伸びしまくったデートぶり、5年ぶりの再来店である。

 

 

私たちは普段全く飲みに出かけない。

いや、「2人」では全く出かけないだけであって、お互い自分の友達とはよく飲みに出かけるし、2人ともお酒は好きだ。弱くもない。

 

 

だけども飲みに出かけないのは、2人で飲んでも全く盛り上がらないからだ。

 

 

 

彼は野郎集団で飲むことが多く、多分日常的に一気やらコールやらする体育会系な飲み方がメインだが、私は何軒も何軒もハシゴして長時間永遠に酒を飲んでいるタイプだ。ちなみに生きてて一気飲みをしたことがない。そういう飲み方をする飲み会が一回もなかったのだ。

大学の学科が文化系中の文化系だったのでみんな酒を飲みつつ討論するタイプなのである。

早く始めて早く帰ろうということで6時スタートした飲み会が討論が白熱しすぎて6時まで飲んでいたこともある。

 

彼とはつくづく正反対の世界で生きているように思う。

 

 

 

まあ飲み方も違うし、1番大きな理由は、

彼は私がいると酔えないらしい。

 

 

なんだか傷つかないか、

 

 

そんなに怖いのだろうか、私、、

 

 

 

まあ本当は怖いのか知らないが彼の言い分は「しっかりしないとと思うから酔えない」という事らしい。

普段から私の方がしっかりしているのに何を言っているのかちょっとよく分からない。

 

 

とりあえず飲みに行っても彼は一生シラフだし、私は酔ってもただ話のテンポや切り返しが遅くなっていくだけなので、元々9割私が話してツッコんでいる関係の私たちは盛り上がらない一方なのである。

 

 

 

しかし今回は、彼から「今日はベロンベロンに酔うまで飲んで、肩を組んで帰ろう!」という提案がなされた。

私もそれはいい!と同意し、ベロンベロンになるべく飲み放題プランを選んだ。

 

 

ちなみに私はもっぱら日本酒が好きだ。飲み放題には大概日本酒は入ってない。バルもどきなので尚更入ってない。

日本酒がない時は焼酎か梅酒なのだが、あいにくバルもどきにはワインとビールとカクテルしかなかった。謎に泡盛が入っていたのでひたすら泡盛を飲むことにした。

 

 

彼は1杯目はビールを飲んでいたが、2杯目からまさかのカシオレを注文し始めた。

 

あまり一緒に飲みに行った事がない私はとてもビックリした。

 

カシオレ、私が全く注文したことのない類のひとつである。

 

 

ちなみに私はカクテルはほぼ飲めない。

酔う前に気分が悪くなる。全然酔ってないのにムカムカするのはなんなんだろうと思っていたのだが、酒ってよく考えたら異常な量の水分を好んで摂取していることだから、多分ジュース大量摂取で気持ち悪くなるのと同じ原理で気持ち悪くなっているのだと思う。

 

 

 

とにかく、とても意外だったので、そこから1番好きな酒は何かという話になった。

 

 

すると、絶対ビールと言うと思っていた彼は、1番は「ふるさと(泡盛の銘柄)」、まさかの第2位で「カシオレ」だった。

これには本当に大笑いした。

ちなみに3位が「プレミアムモルツ」らしい。

 

普段はカシオレを飲みたいのを堪えて、みんなが充分できあがってからカシオレに移るらしい。

なんとも可愛らしい。

 

私の1番はというと、私が答えるよりも先に「澪でしょ」と言ってきた。当たりだ。

全然飲みに行かないのに彼はなぜか私が1番好きなお酒を知っていた。

澪は日本酒のスパークリングなのだが、本当に美味しい。いい匂いがする。

ちなみに2位も3位も、多分6位くらいまで日本酒が占めると思う。

カシオレは絶対に入らない。

 

 

酒の好みが合わないのも盛り上がらない原因のひとつかもしれない。

 

 

 

こんなに正反対な人と、よく7年11ヶ月も続いたなあとつくづく思う。

 

 

そして8年近く一緒にいても、こんなメジャー(?)なことを知らないんだなあとも思う。

 

 

結局私たちは、3時間飲み放題を1時間早く切り上げ、1時間かけて高校の通学路だった道を歩いて帰った。

全くベロンベロンになっていなかった。

だけども肩を組んで、楽しく帰った。

もちろん深夜だからなせる技である。

 

 

飲んでいる時よりも、100倍盛り上がって歩いた。

 

 

歩く方が楽しいなんて、やっぱりおめでたい奴らだなあと思う。